ハワイでの家族留学を断念したあと、私たちは子ども3人の育児に明け暮れる毎日を送っていました。
仕事、家事、育児。
目の前のことで精いっぱいの日々でしたが、「いつか家族で海外生活をしてみたい」という思いが完全に消えることはありませんでした。
そんなある日、テレビで「寿司アカデミー」の番組を見ました。
これが、次の海外生活計画の始まりでした。
看護師を辞めて寿司職人になる?
番組を見ながら、私は思いました。
「看護師を辞めて、寿司職人になるのもいいんじゃないか?」
寿司アカデミーで寿司の握り方を学び、その技術を持って海外へ行く。
海外で働きながら家族で生活できれば、留学とは違う形で海外生活を実現できるかもしれません。
調べてみると、寿司アカデミーは東京と大阪にありました。
札幌から通うことはできないので、まずは東京か大阪へ行かなければなりません。
「6か月くらい寿司を学んで、そのあと海外で働けるのでは?」
頭の中では、どんどん計画が出来上がっていきました。
40歳目前で思い切って転職?
当時の私は、もうすぐ40歳。
看護師として長く働いてきたおじさんが、突然仕事を辞めて寿司職人を目指す。
なかなか思い切った転職です。
それでも、調べれば調べるほど魅力的に思えてきました。
ネットには、
「海外の寿司職人は稼げる」
「成功すれば年収1000万円も夢ではない」
そんな夢のような情報が並んでいました。
「海外で寿司を握って、年収1000万円か……」
すっかりその気になり、海外で寿司を握る自分の姿を想像していました。
本を買い、包丁まで調べ始める
考えるだけでは終わりません。
寿司アカデミーの本を買い、寿司職人になる方法を調べました。
さらに、寿司職人が使う包丁についても調査。
どの包丁が必要なのか。どのくらいの値段なのか。海外へ持って行けるのか。
まだ寿司アカデミーに入学していないのに、気持ちだけは寿司職人に近づいていました。
看護師から寿司職人へ。
そして、家族で海外生活へ。
自分の中では、かなり良い計画に思えていました。
しかし、コロナは終わらなかった
ところが、現実はそう簡単ではありません。
新型コロナウイルスの感染はなかなか収束せず、海外へ自由に行ける状況にはなりませんでした。
寿司の技術を身につけたとしても、そもそも海外へ渡航できません。
こうして、ハワイ留学に続き、「海外で寿司職人になる計画」も実現しないまま消えていきました。
留学を断念した次は、寿司職人への転職計画。
今振り返ると、かなり迷走していたようにも思います。
それでも、「いつか家族で海外へ」という思いだけは、心のどこかに残り続けていました。
そして、このあと私たちの海外生活計画は、思いがけない形で再び動き始めます。
続く。


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